「アルテック+ムーミン」シリーズ
ムーミンとマイレア邸
トーベ・ヤンソンとアルテックの関係は、1946年、彼女がマイレ・グリクセンの家を訪れたことから始まりました。しかし、アルテックとムーミンは、さらに深く繋がっています。

1946年、トーベ・ヤンソンは、友人のマイレ・グリクセンと夫ハッリの自宅である「マイレア邸」を訪れました。「マイレア邸」は、フィンランドの西部にあり、アルテックの共同創設者であるアイノとアルヴァ・アアルトが1939年に設計した住宅建築の傑作です。トーベ・ヤンソンは、「マイレア邸」のゲストブックにメッセージを残していました。

『輝くような白樺、ガラス、光、そして咲き誇る花々 / すべてが柔らかく美しい家 / 家とは詩のようであるべきだとわかりました / 住む人にとって鋭い角がないように / あなたたち二人はその柔らかさと調和している / 友人という存在がそうであるように / 温かい喜び、鮮やかな色、自由な言葉に溢れた空間 / マイレア邸に咲く花の美しさ!』
トーベ・ヤンソンがマイレア邸を訪れたのは、最初のムーミン物語『ムーミン谷の彗星』が出版された翌年のことです。ゲストブックに描かれたドローイングにも、マイレア邸の玄関の上にちょこんと座っているムーミントロールを見つけることができます。

トーベ・ヤンソンは、このようなドローイングをさまざまな場所に残しています。その行為からは、彼女のおおらかで遊び心のある性格がうかがえます。これらの即興的な遊び心が、「アルテック+ムーミン」シリーズの着想源になり、トーベ・ヤンソンの創造性とアアルト夫妻のデザインが融合した家具シリーズが生まれました。
創造性と自然の融合
「スツール 60 セレブレーション」と「キャビネット 250 セレブレーション」には、トーベ・ヤンソンの初期の作品から、ムーミン物語に登場する人気キャラクターを選び、あしらいました。ムーミンの楽しい世界はアルテックのシンプルなデザインと異なるように見えるかもしれません。しかし、確かな共通点があります。それは、自然を愛し敬う心、そして、使用者や読者のために作られていることです。


トーベ・ヤンソンがゲストブックに描いたドローイングは、マイレア邸の空間とアアルト夫妻が使った自然素材の調和を表現しています。ムーミン谷の世界とアアルト夫妻のデザイン、どちらにとっても自然は重要な役割を果たしています。彼女はペリンキ諸島の岩だらけの島にある小さなコテージで、パートナーのトゥーリッキ・ピエティラと一緒に夏を過ごしました。ムーミン物語は、彼女の自然への愛と敬意を反映しています。ムーミン谷はフィンランドの風景を理想化したもので、キャラクターたちは、時に厳しい季節の変化の中で生き抜くために力を合わせます。


彼女は自然に囲まれた静けさを大切にしていましたが、社交的な一面もありました。島のコテージに赴かない時は、ヘルシンキで友人達と社交的な生活を送っていたようです。国内外に多くの友人がいて、彼女がパーティーで踊る姿を写した古い写真が残っています。人生を楽しむこと、それは、彼女の創造性にとって大きな影響を与えました。いつでも誰にでも開かれたムーミンの家は、ともに助け合う精神を表現しています。
アアルト夫妻もまた、友人や初めての人との交流を好み、楽しんでいました。また、建築においても家具においても、常に使う人のことを第一に考え、美しさと使い勝手の両方を大切にしました。トーベ・ヤンソンが自然との繋がりから物語を綴ったように、アアルト夫妻のデザインもまた、自然素材と人々の幸せを尊重する哲学に基づいていました。彼らが素材として使った木材やその他の自然素材は、フィンランドの豊かな自然に根ざし、温かみと親しみやすさを感じさせました。これにより、見た目が美しいだけでなく、機能性と実用性を兼ね備えた家具が生みだされたのです。
予期せぬお客様へのおもてなし
「アルテック+ムーミン」シリーズには、トーベ・ヤンソンとアアルト夫妻がマイレア邸で過ごした温かくも楽しい時間と、フィンランドのおもてなしの心が息づいています。「スツール 60 セレブレーション」は、予期せぬお客様に対しても、いつでも追加の席を用意するため、「キャビネット 250 セレブレーション」は、お客様をおもてなしするための飲み物や食器を収納するアイテムです。
「アルテック+ムーミン」シリーズは、2025年秋、正式な日本発売を予定しています。