「アルテック+ムーミン」シリーズ
世界のためのフィンランドデザイン
アルテックを創業した、4人の若き理想主義者たちが掲げた「フィンランドデザインを世界に、そして世界の優れたデザインをフィンランドに紹介する」という想いは、90年を経た今もなお受け継がれています。

2025年はアルテックのアニバーサリーイヤーです。4人の若き創業者が構想した、イノベイティブな家具会社が創業してから90年の月日が経ちました。彼らが夢見たのは、フィンランドデザインを世界に、そして世界の優れたデザインをフィンランド国内に紹介することでした。この記念すべき年を祝うため、同じ価値観を共有するフィンランドデザインとのコラボレーションや、フィンランドの現代アーティスト、インカ・ベルによる90周年アニバーサリーポスターが登場します。これらのパートナーとともに、現代においても、フィンランドデザインの革新性を世界に紹介します。
アルテックのすべての活動の指針は、1935年創業から変わりません。国際的な動向を受け入れかつ流されないこと、自然と自然素材への深い敬意、そして独自の個性を宿しながらも使う人を中心に考えた創造性です。
From Finland to the world and back

まず第一に、すでに国際的な注目を集めていたアアルト夫妻がデザインした家具を、製品として国内外に広めていくための組織が必要でした。しかし、それらが抱いた夢はビジネスを超え、フィンランドの暮らしや価値観に、世界的なモダニズムと最先端のアートとデザインを取り入れ、根付かせることを目指していました。
4人の創業者は、それぞれの分野で国際的なパートナーと親しい関係を持っており、互いに強め、広げ合いました。この思想とアイデアの交換から生まれる創造的な対話を通して、フィンランドのデザイナー、建築家、アーティストは国際的な認知を得ることができ、一方で、世界的なアート、テキスタイル、デザインがフィンランドの住まいや公共空間に取り入れられるようになりました。
自然をインスピレーションの源として
広大な森林地帯、変わりゆく季節、点在する多くの湖など、フィンランドの暮らしと自然は強く結びついています。この環境が、生きぬくための創造性と工夫、ともに暮らす隣人への敬意を育みました。アルヴァとアイノ・アアルトにとっても、フィンランドの森は、インスピレーション源であり、家具や建築素材の基盤でもありました。

すべての人が享受できるデザイン
フィンランドにおいて、とりわけ、芸術やデザインは、すべての人が平等に享受できるものとして捉えられています。個人のエゴを求めるのではなく、他者を大切にする考えと、自由で独創的なアイデアを育む精神性が、小さな国であるにも関わらず、フィンランドがデザイン業界において大きな存在感を発揮している所以です。
アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトは、当時のモダニズムの考え方と人間中心主義のアプローチ、機能主義と自然素材を融合させました。この精神は、アルテック創業以前の1932年にはすでに確立しており、アルヴァ・アアルトとオットー・コルホネンが結核患者の療養所である「パイミオ サナトリウム」のために作った曲げ木の家具の基礎になっています。

パイミオのサナトリウムのためにアルヴァ・アアルトがデザイン、1932年
彼らの哲学は外見の美を追求するだけでなく、日々の暮らし自体をより良く改善するものでした。アルヴァ・アアルトは「クライアントだけでなくく、一般の人々こそ最終的な顧客だ。大衆のニーズに対する共感と関心は尽きない」と述べています。現代でもなお、アルテックの家具は、ラグジュアリーな住宅から、教育施設、図書館、公共空間にも見られ、彼らの哲学が今なお受け継がれていることが証明されています。

パーティーにようこそ!
90年間で、アルテックは独自のデザインと製品とともに確固たる哲学を貫いてきました。すべてに歴史とストーリーがあります。
ホームページの特設サイトでは、アルテックを構成するキーワード、デザイナー、象徴的な製品を検索し、そのストーリーをご覧いただけます。
そして、アルテックは、今年も新たなコラボレーションパートナーとともに、世界にむけて新たな視点と価値観を発信します。さあ、ここから覗いてみてください!アルテック創業90周年のパーティーへようこそ!