敬意を込めた改造 ‘Hackability of the Stool’
敬意を込めた改造 ‘Hackability of the Stool’
建築家の元木 大輔による展示 ‘Hackability of the Stool’ が世界を巡回します。
東京を拠点とする建築家の元木 大輔による‘Hackability of the Stool’は、1933年にアルヴァ・アアルトがデザインした「スツール 60」を改変する100のアイデアを集めたリサーチプロジェクトです。
'Hackability of the Stool' (スツールの改変可能性)は、建築家の元木大輔と彼のデザインスタジオDDAA LABにより、2020年6月からスタートしたプロジェクトです。誰もが見たことがあるマスターピースであり、同時に典型的なスタッキングスツールという形をしている「スツール 60」とモダニズムのデザインへの深い理解と敬意を基本としています。
'Hackability of the Stool'は、モダニズムの最大公約数なデザインの過程で削ぎ落とされてしまった、多様で、ニッチで、ささやかな機能を付加していくリサーチとアイデア集です。
モダニズムや大量生産品の良いところはキープしたまま、大量生産品を下敷きに、多品種小ロットで、少しだけ便利で、多様なプロダクトをできるだけ簡単に作るスツール改変のアイデア100パターンをインスタグラムでオンラインエキシビジョンとして公開しました。
その後、2021年10月には中国・杭州、2022年3月には京都市京セラ美術館 光の広間、2022年4月にはArtek Tokyo Storeにて、すべてアルテックの「スツール 60」を使い展示を開催しました。
そして、次の舞台はイタリア・ミラノ。2023年4月、ミラノデザインウィーク期間、ミラノ中央駅の高架下に連なるトンネルの中にHackabiity of the Stoolが展示されます。その後、6月のアートバーゼルに合わせて、ドイツのヴァイル・アム・ラインに位置するスイスの家具メーカーヴィトラの本拠地「ヴィトラ キャンパス」へ、9月にはロンドンデザインフェスティバルの期間、イギリスのトラムシェッドのアルテックショールームへと巡回します。