現代社会において、消費に対する価値は変わりつつあります。本物であるという信頼性、サスティナブルな原材料、タイムレスなデザイン。消費者が求める「良いデザイン」の定義は、アルテックが80 年以上にわたり大切にしてきたことであり、まさにアルテックの製品そのものです。自然の循環を妨げることのないサスティナブルな方法を用い、耐久性に優れ、適正価格で、暮らしの中のあらゆる場面で多用途に使えるアルテックの製品は、時を越えてこれからも私たちとともにあります。
機能的で明快なデザインと、詩的なまでのシンプルな美しさ。流行に左右されることのない製品は、一過性のスタイルとは異なり、いつの時代でも新鮮な驚きに満ちています。機能性、耐久性、デザイン、すべてが持続可能であるがゆえ、アルテック製品は、時代を超え、愛され続ける存在です。
意識ある消費とはなにか。どのように製造され、原材料はどこからきて、社会と環境にどのような影響を及ぼすのかを考えて、購入・消費することです。バーチ材を材料とするアルテック製品は、フィンランドのトゥルクにある、A – ファクトリーにて、厳しい品質基準のもと、現代的な機械による生産方法と熟練した職人技を組み合わせた工程により生み出されています。アルテックは、これからも高品質の家具を量産する最適なバランスを追求し続けていきます。
アルテックの製品は、シンプルで構築的なシステムにより、家具の組み立て、解体、修理、標準的なネジを用いた再組み立てを簡単に行うことができます。さらに部品の交換、脚のカット、表面の再塗装、椅子のウェビングテープの張り替えなどが可能なため、場所や用途、時の経過に伴う暮らしや家族構成の変化に合わせて、いつまでも使い続けていくことができます。
自然界の木材には、ひとつとして同じものは存在しません。自然素材を使ったアルテックの製品は、時を重ねることで美しさを増していきます。木材、革、リノリウムは味わいを深め、無塗装の真鍮は魅力的な緑青を発します。素材自体のもつ個性や、経年による色の変化、使い込むことによって残る痕跡は「パティナ」と呼ばれ、積み重なるそれぞれの歴史や思い出とともに更なる価値を製品に付加します。
2006年から、アルテックは「2nd Cycle (セカンドサイクル)」という、さまざまな場所で発見された過去のデザインをもう一度商品として販売するという試みをスタートしました。ヘルシンキにあるアルテックの店舗、Artek 2nd Cycleに並ぶ製品は、新しい持ち主のもとで2度目の命を与えられ、生き続けていきます。
