スツール 60 藍染
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フィンランドと日本の外交樹立100周年を迎える2019年、アルヴァ・アアルトによるフィンランドデザインを象徴する製品スツール60と、自然の植物から生み出される伝統的な日本の染色技術が出会い、「スツール 60 藍染」が誕生しました。デニムの染色などに用いられる人工的な染料であるインディゴとは異なり、藍染は天然の藍の葉によって生地などを染め上げる技術です。藍染による生地や着物は、日本において古来より一般的な暮らしの中で親しまれ、日本人の意識に深く根づき愛されてきました。スツール60藍染は、フィンランド産バーチ材をそのまま、世界から「ジャパンブルー」として知られる美しく深い青に染め上げました。 アルテックは徳島県の藍師・染師BUAISOUとともに、フィンランドデザインと日本の文化の融合を表現するスツールの製作に挑みました。藍の産地として知られる徳島県を拠点とするBUAISOUは、藍の葉を畑で栽培することから、染料となる蒅(すくも)造り、染色、プロダクトの製作までを一貫して行う数少ない藍師・染師です。BUAISOUの藍染液は、木灰汁、ふすま、貝灰のみを混ぜて発酵させる伝統技法「地獄建て」で仕込まれます。「地獄建て」の「建て」は「発酵させる」ことを指し、藍の葉を藍染液まで発酵させ、それを管理することが(地獄のように)とても難しい作業であるということを意味し、世界で最も難しい染め技術ともいわれています。藍染液に浸されたスツールは、深く冴えた藍色に染まり、さらに天然の木目が透けて現れます。 スツール60藍染は日本限定商品として、ナチュラルラッカー仕上げを施したシリアルナンバー入りスツールを100脚、さらに、藍染めの色と風合いをそのまま残したラッカー仕上げなしのスツールは10脚のアートピースとして販売します。
- 脚部:
- バーチ材
- 座面:
- バーチ材