アルテックとICAによる、フィッシュリ/ヴァイスのアーティストカスタマイズ
「21 Questions」は、ファッションアイテムであり、モダニズムを継承する機能的なデザインであり、そして組み合わせ次第では、彫刻としてアートにもなります。
ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる 「21 Questions」(2021年)は、アルテックとICA (Institute of Contemporary Arts) の二度目のコラボレーションで、1933年にデザインされたアルヴァ・アアルトを象徴する家具「スツール 60」をカスタマイズした作品です。
「21 Questions」は、スツール 60と21枚の特注Tシャツをそれぞれセットにした作品です。2003年第50回ベネチアビエンナーレ金獅子賞に輝いた、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスの代表作「Questions」から厳選した21の質問が、Tシャツのタグにとスツールに書かれています。「大きなハンマーを買うべき?」、「陽の下で寝そべる犬の内側には何がある?」などの遊び心のあるものから、「純粋さは再構築できるのか?」、「他の人生を夢見てばかりいるのは危険?」などの心理的、哲学的なものまで、普遍的な存在そのものに疑問を投げかける質問が選ばれています。
今回のアーティストカスタマイズシリーズは、2019年に発表された、アメリカの現代アーティストであるバーバラ・クルーガーとのコラボレーションに続くシリーズです。バーバラ・クルーガーの作品「Untitled (Kiss)」(2019)を思わせる赤をスツールの脚に受け継ぎ、ホワイトで仕上げた座面と、特注の黒いTシャツがセットになります。手書きのサインとシリアルナンバー入り、各質問のステッカーが貼られた21種類のスツールは、それぞれ12脚ずつ、計252脚が製造、販売されます。箱に添えられるペーター・フィッシュリによる写真付きの製品証明書と組み立て説明書では、このコラボレーションを最大限に楽しむコツをご覧いただけます。
「21 Questions」は2021年7月より、ICAの限定として発売開始。直接お問い合わせください。