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韓国ソウルのソングンに、アルテックとフォルマファンタズマによる「カレイドスコープ ルーム」が登場

ソングン芸術文化財団のアートスペースにて、「スツール 60」の90周年とフィンランドの森を讃えるインスタレーションが始まりました

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アルックとイタリアを拠点とするデザインスタジオのフォルマファンタズマ(Formafantasma) は、アルヴァ・アアルトが手掛けたスツール60の90周年を記念し、フィンランドの森をテーマとしたインスタレーションを作り上げました。会場は、韓国ソウルに新設されたソングン芸術文化財団が運営するアートスペースの「カレイドスコープ ルーム(Kaleidoscope Room)」です。 フォルマファンタズマがキュレーションし、マハラムが協力するこの空間では、木とファブリックそのものと共に写真や動画を使用し、訪れる人を引き込み没入させるインスタレーションが展開されています。アルテックの家具の起源を示唆するフィンランドバーチの森が、マハラムとフォルマファンタズマの協働により開発された大規模なデジタルプリントのカーテンに投影されています。

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2020年にロンドンのサーペンタインギャラリーで開催されたフォルマファンタズマの展覧会「カンビオ(Cambio)」をきっかけに、森と木材への深い探求心を共有するアルテックとフォルマファンタズマの協働が始まりました。その後、アルテックとフォルマファンタズマのアンドレア・トレマルキとシモーネ・ファレジンは、フィンランドの森の現状と、アルテック製品の製造や物流、サプライチェーンとの関係性を調査し、その進行中の調査結果は、2022年にヘルシンキのDesignmuseoで開催された展覧会「Cambio — on finnish Foresty」で発表されました

両者の協働により、これまでアルテックが適用してきた木材選定基準が再考され、新たな基準が導入されました。それは、現代の気候変動と工業化がフィンランドの森林と木材に与える影響を踏まえ、自然ならではの個性が表出したバーチ材を、アルテック製品の素材として認め、幅広く用いることを意味します。新たな選択基準を適用し、スツール60の90周年を記念して発売される「スツール 60 ヴィッリ」は、アルテックとフォルマファンタズマの継続的な協働により生み出された最初の製品であり、ソングンのカレイドスコープルームで初お披露目、日本では2023年秋の発売を予定しています。

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カレイドスコープルームでは、森林と木材製品の採取、生産、流通に関するフォルマファンタズマの進行中の研究が紹介され、気候変動と工業化がもたらす影響がビデオエッセイで語られます。そして、展示されるアルテック製品や部品は、森の美しさと多様性を表現します。

「気候変動による危機的な状況において、単なる新製品の開発ではなく、工業的な生産プロセスを再考し、分析するためのツールとしてデザインを捉えるべきです。木を使ったデザインや製品、それは、実際のところ、森を使ったデザインです。つまりそれはどういうことなのか、環境にまつわる現状のデータを正しく認識し、理解してはじめて、正しい選択が可能になり、必要に応じて新たな方法を開発することができます。」 – フォルマファンタズマ

アルテックとフォルマファンタズマ、ソングン芸術文化財団の協働によるカレイドスコープルームの展示は、2023年8月16日から2024年2月24日まで一般公開されています。

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