Looks like you are visiting artek.fi from Japan. If you like, switch to another website version.

事象の裏からデザインする

Formafantasma Photo Simona Pavan simon171

フォルマファンタズマは、現代のデザインに影響を及ぼす生態的、歴史的、政治的、社会的な力についての調査と研究を根幹においたデザインスタジオです。アンドレア・トレマルキとシモーネ・ファレジンにより2009年に設立されたフォルマファンタズマは、私たちを取り巻く自然環境と建築空間の双方についてより深い考察を促し、物質的、技術的、社会的、および言語的な可能性をもつ革新的な媒介としてデザインを提案することを目的としています。

フォルマファンタズマとアルテックは、フィンランドの森林に対する強い興味と、工業化と気候変動が森林に及ぼす影響への懸念をともに抱いていました。両者を結びつけ、コラボレーションのきっかけになったのは、2020年にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開催されたフォルマファンタズマによる展覧会「Cambio」でした。工業化と環境危機が同時に進行する現在、林業と木材産業を継続的に調査するCambioは、大きな変革の訪れを提唱するプロジェクトです。後にアルテックとフォルマファンタズマは、フィンランドの森の現状と、アルテック製品の製造や物流、サプライチェーンとの関係性を調査しました。その進行中の調査結果は、2022年にヘルシンキのDesignmuseoで開催された展覧会「Cambio — on finnish Foresty」で発表されました。

2023年に発表された新たな木材選定基準「Wild Birch - 自然そのままの白樺」と、製品「スツール 60 ヴィッリ」もまた継続する同プロジェクトから誕生しました。フォルマファンタズマの現在進行中の研究は、森を中心としたアルテック製品の生産過程に反映されます。両者の親密なる協働は、これから先のアルテック製品開発の根幹を形成します。

Formafantasma Cambio on Finnish forestry 3